帆船のことを調べると、いろいろな船があるように錯覚してしまいます。たとえば、シップ、バーク、バーケンチン、スループなど。
しかし、これは実は、船の分類でなく、正確には帆装による分類のようです。「帆をどのように用いているか」によって結果的に船も分類されているにすぎません。
ただ、このような帆装の分類をするようになったのは、少し前のことのようです。(正確にいうと、帆装による分類は19世紀には確立していたといわれています。)
じゃあその以前は?というと、そこでは、コグ・ナオ・キャラック・ガレオンなど「船の型」のような単語に突き当たりますが、これは特定の時代、地域での船の名前で、分類はほとんどなかったようです。(例外もあります。)とはいえ、これらの船が、どのようなものなのかわからないと、存分にこの世界にダイブできません。
帆が発達したことによって、帆の用い方によって船を分類するようになったというのが真相かもしれませんが、帆船の歴史と用語の知識を、大まかではありますが、ご紹介させていただきたいと思います。なにとぞ、お手柔らかにお願い申し上げます。